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【衝撃事件の核心】靖国神社に向けられた韓国人被告の劣等感 「爆発音」事件はネット上での反響への渇望から生まれた

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【衝撃事件の核心】
靖国神社に向けられた韓国人被告の劣等感 「爆発音」事件はネット上での反響への渇望から生まれた

韓国人の全昶漢(チョン・チャンハン)容疑者=東京都千代田区麹町の麹町警察署(納冨康撮影) 韓国人の全昶漢(チョン・チャンハン)容疑者=東京都千代田区麹町の麹町警察署(納冨康撮影)

「劣等感」を「達成感」に 一方的思い込みから“決起”

 全被告の再来日で新たな局面を迎えた捜査。物証の裏付けや、全被告の供述から、動機の一端が少しずつ明らかになる。

 韓国には、歴史問題や靖国神社をめぐり、過激な抗議を行う団体などがある。だが、全被告がこうした団体に所属した状況はなく、犯罪の前歴も確認されなかった。疑われたのは、靖国神社への個人的不満だった。

 「A級戦犯が祭られていることなどに韓国が抗議しているのに、日本が真摯(しんし)な対応をしていないことに怒りを覚えた」

 ただ、動機は単純ではなかった。全被告は「劣等感を持っていた。(事件を起こして)他人から認められ、満足感や達成感を得られると思った」とも供述する。「歴史に名を残す」との趣旨の供述もあり、事件が韓国で英雄的行為として称賛されると思い込み、犯行に及んだ節がある。

 全被告が抱いていた「劣等感」とは何だったのだろうか-。

 供述から垣間見えるのは、自らの生い立ちや人生への悩みと閉塞(へいそく)感だ。

 全被告は、小学生のころに両親が離婚した。高校を中退すると、電気関係の仕事に就いた。そして、20歳で空軍に入隊。軍では、それまでの知識や経験を生かして、発電や機械故障の修理などの任務にあたり、6年間勤務して除隊した。

 だが、除隊後は、定職に就けなかったようだ。車で各地を移動しながら、ホテルを転々とするような毎日だった。時には、車上で一夜を過ごすこともあった。

 「仕事がないことも、劣等感の一つだったようだ」と捜査関係者は指摘する。こうした中で、劣等感を振り払おうと、靖国神社を標的にすることを考え始めるようになったとみられる。

 軍隊で受け取っていた給料の蓄えをもとに、事件の1~2カ月前には準備を本格化させた。インターネット上のサイトで、火薬やパイプ爆弾の製造法を研究。韓国北東部の山中で車中泊しつつ、黒色火薬を作成した。火薬を1本のパイプに詰め、発火させる実験も重ねた。

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