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【話題の肝】「成人式で赤紙が配られた」…ネットで拡散したウワサは本当なのか? 

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【話題の肝】
「成人式で赤紙が配られた」…ネットで拡散したウワサは本当なのか? 

成人式に配布されたとされる赤紙のビラ(一部加工をしています) 成人式に配布されたとされる赤紙のビラ(一部加工をしています)

 成人式の会場付近で「臨時召集令状」(赤紙)を模したビラが配布され、お祝いに水を差された-。ネット上でそんな噂話が流布している。ビラには「母親大会連絡会」とあり、この団体が作成したものとみられる。ではいつ、どこの成人式で配られたのだろうか。

 臨時召集令状は戦前、戦中に在郷軍人を召集するための命令書。色が赤いので赤紙と呼ばれた。在郷軍人とは、平時は軍人以外の職業に就いているが、戦争などが起きたときに必要に応じて召集される人のことだ。

 この赤紙を模したビラについて調べたところ、各地の母親大会連絡会が作成していることは、一部では周知の事実だった。裏側に反戦平和を訴えるメッセージを添えるなどして、先の大戦で日本が真珠湾攻撃を行った日である12月8日に各地で配布している。関係者によると、12月8日に全国的な行動として配布を始めたのは1980年代からだという。

 ビラは戦前、三重県の津連隊区司令部が作成したものを複製したものらしい。召集を受けた人の氏名として「六谷信太」と書かれている。関係者によると、「むだに・しんだ」と読み、「無駄に死んだ」との意味とされる。また、召集を受けた人の住所は「津市船頭町一七二一」とある。この住所は現在の津生協病院がある場所だ。

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