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【経済インサイド】野生のシカやイノシシの皮革製品はいかが? ジビエに続くメード・イン・ジャパン資源として活用できるか

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【経済インサイド】
野生のシカやイノシシの皮革製品はいかが? ジビエに続くメード・イン・ジャパン資源として活用できるか

国内でなめされた革。手前からイノシシ革、鹿革、オーストリッチ(ダチョウ)=東京都墨田区の山口産業 国内でなめされた革。手前からイノシシ革、鹿革、オーストリッチ(ダチョウ)=東京都墨田区の山口産業

 運営責任者を務める皮なめし業、山口産業(同)の山口明宏社長は「有害獣駆除のため狩猟し、資源にしようと皮革化に取り組んでも、活用できず頓挫している産地がある。一方で、国産のシカ革やイノシシ革があるなら商品素材として使いたいというブランドもある。双方が情報交換できる場が必要」と話す。豚や牛の皮なめしを手がける同社は08年、北海道などからの依頼がきっかけとなり、シカやイノシシのなめし加工を受託するようになった。産地には口コミで広がり、15年はシカとイノシシで1551枚を手がけたが、今年は週100枚ペースで依頼があり、「産地の利活用への意識が高まっている」(山口社長)状況だ。

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 国内では、シカやイノシシなどの獣皮革を“生産”する環境が整いつつある。

 農林水産省のまとめによると農産物の獣害被害額は1999年度以降、年200億円前後で推移、このうちシカやイノシシ、猿による被害が7割を占める。原因は生息地の拡大に加え、狩猟従事者の高齢化、耕作放棄地の増加などだが、獣害による営農意欲の低下も深刻視されている。

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