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【秘録金正日(68)】迫る死期、後継者に「代案」なく…「子供にどうやって国を任せる」箸投げ捨て飛び出した正恩

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【秘録金正日(68)】
迫る死期、後継者に「代案」なく…「子供にどうやって国を任せる」箸投げ捨て飛び出した正恩

 金正日(キム・ジョンイル)は2007年後半に入り、健康状態が回復したかに思えた。10月には、韓国大統領の盧武鉉(ノ・ムヒョン)を平壌に迎え、カメラの前で健在ぶりを示した。だが、再び脳卒中に襲われる。応急措置で一命は取り留めたものの、病状は深刻だった。

 倒れたのは08年8月14日。パリのサンタンヌ病院の神経外科部長、フランソワ・グザビエ・ルーら医師団が北朝鮮政府の要請で駆けつける。

 「患者は集中治療室にいた。最初、病院側から匿名のカルテを何枚か見せられた」とAP通信などに対し、ルーは振り返っている。「そのうちの一人が特に深刻な状態だった。患者は金正日総書記だった」

 北朝鮮の医師団に助言し、治療法を決める役目を任された。10日間ほど滞在し、正日が意識を取り戻した後、いったん帰国。9、10月にも平壌を訪れる。

正男の留学中断の原因は浮気癖

 ルーによると、「集中治療室では、2人の子供がいつも病床を守っていた」。金正日の三男、金正恩(ジョンウン)と末娘の金与正(ヨジョン)だったと後に判明する。正恩は太ってはいなかったという。

 「2人は父の病状をとても心配していた。他の子供の姿は一度も目にすることはなかった」。正恩とみられる息子は「とても礼儀正しい青年だった」とも証言している。

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