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【秘録金正日(66)】外交の極意は「中国じらせ、韓国弄ぶ」 米には「核兵器ない」と言うな…虚勢が生んだ6カ国協議

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【秘録金正日(66)】
外交の極意は「中国じらせ、韓国弄ぶ」 米には「核兵器ない」と言うな…虚勢が生んだ6カ国協議

 「われわれが、米国のやつらの強硬策に、超強硬姿勢で対抗したことがいかに正当だったのか」

 2006年12月に朝鮮労働党中央委幹部と科学者向けに行われた講演の記録によれば、張淳勇(チャン・スンヨン)という朝鮮労働党宣伝扇動部幹部とみられる人物が、金正日(キム・ジョンイル)の外交手腕についてこう力説した。「米国は、イラクはたたくが、共和国(北朝鮮)には手を出せない。なぜか。偉大な将軍さまが主導権を握り、攻撃的な外交をやっているからだ」

 韓国の情報機関、国家情報院で北朝鮮担当の第3次長を務めた徐薫(ソ・フン)は「金正日外交の最大の特徴は『崖っぷち』戦術だ」と指摘する。「私の車はブレーキが利かない。死にたくなければどけ」というチキンレースを好むという。正日は「われわれの戦術は、相手には『死』を意識させ、自分は生きることだ」とも常に口にしていたとされる。

「ない」と言えば真実教えることに…

 米国のジョージ・W・ブッシュ政権は「大量破壊兵器の保有」を理由に、03年3月にイラクと開戦し、サダム・フセイン政権を崩壊させた。金正日政権に対しても同じ姿勢で臨んだ。

 核兵器に必要な高濃縮ウランを開発している証拠があるとして、02年10月、米国務次官補のジェームズ・ケリーが平壌に赴く。

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