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【お金は知っている】
ソロス氏におびえ、内に向かって吠える北京
北京による著名為替投機家、ジョージ・ソロス氏への非難が止まらない。
発端はこうだ。1月21日、スイスでの世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席したソロス氏がテレビでのインタビューで「中国のハードランディングは不可避だ。実際に目にしていることだ」と言い、人民元や香港ドルの暴落を見越した空売りをほのめかせた。(夕刊フジ)
これに対し、23日に国営の新華社が非難の烽火(のろし)を上げると、党支配下にあるメディアが競い合うように批判の大合唱である。人民日報の海外版は「中国を空売りする者は必ず敗れる」と論評し、「ソロスは視力障害」(新華社)「でたらめ」(人民日報海外版)と罵倒。
国家発展改革委員会トップが「中国経済ハードランディング論」をこきおろし、中国人民銀行の周小川総裁は「投機筋には(為替)市場のムードを主導させない」「中国は世界最大の外貨準備を保有している」「国境を越えた資本移動は正常の範囲内にあり、人民元の下落が長く続く基礎はない」と語った。
ここで、読者は不思議に思わないだろうか。ソロス氏のような海千山千の投機家で、しかも海外にいる外国人にとってみれば、まるで、何かに脅えた負け犬の遠吠えのようで、何の痛痒(つうよう)も感じないはずだ。策略にたけた党官僚なら、そのばからしさ加減はわかりそうなものだと。
