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【安倍政権考】「同一労働同一賃金」…野党の専売特許に安倍首相がやる気満々 加藤1億総活躍相にロードマップ作成を指示したが…

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【安倍政権考】
「同一労働同一賃金」…野党の専売特許に安倍首相がやる気満々 加藤1億総活躍相にロードマップ作成を指示したが…

1億総活躍国民会議に臨む(左から)石原伸晃経済再生担当相、加藤勝信1億総活躍担当相、安倍晋三首相ら=1月29日、首相官邸(斎藤良雄撮影) 1億総活躍国民会議に臨む(左から)石原伸晃経済再生担当相、加藤勝信1億総活躍担当相、安倍晋三首相ら=1月29日、首相官邸(斎藤良雄撮影)

 「本年取りまとめる『ニッポン1億総活躍プラン』では、同一労働同一賃金の実現に踏み込む考えであります」

 1月22日に行われた安倍晋三首相の施政方針演説で、とりわけ政界関係者の注目を集めたのが「同一労働同一賃金」に触れたこのくだりだった。正規・非正規間の賃金や待遇格差を是正する「同一労働同一賃金」の主張は、民主党をはじめとする野党の専売特許のはずだったが、お株を奪うような首相の演説に、野党からは「参院選に向けた争点つぶしだ」との批判が相次いだ。

 「同一労働同一賃金」を掲げるにあたり、労働行政を所管する厚生労働省にも事前に相談はなかったといい、霞が関の官僚の間でも首相の真意を測りかねる声が少なくない。厚労省幹部は「スローガンを掲げて、やる気を示すだけでは」と不安そうに語る。

 こうした懐疑的な見方に対し、首相は施政方針演説後も「同一労働同一賃金」を含む「働き方改革」を積極的に進めていく姿勢を強調している。

 1月29日に官邸で開かれた「1億総活躍国民会議」では、5月にも取りまとめる「ニッポン1億総活躍プラン」の骨格の一つに「働き方改革」を位置付けると表明。具体的には、(1)「同一労働同一賃金」の実現など非正規雇用労働者の待遇改善(2)定年延長企業の奨励など高齢者雇用促進(3)総労働時間抑制などの長時間労働是正-の3点を取り上げると述べた。

 すでに首相は加藤勝信1億総活躍担当相に「働き方改革」に本腰を入れて取り組むよう指示している。加藤氏直属の「1億総活躍推進室」のスタッフを中心に、具体的な施策や今後10年間のロードマップ(工程表)の取りまとめが進んでいく見通しだ。

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