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【秘録金正日(62)】530億円秘密送金、南北首脳会談の舞台裏…“ショー”に惑わされ、独裁者をべた褒めした韓国大統領

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【秘録金正日(62)】
530億円秘密送金、南北首脳会談の舞台裏…“ショー”に惑わされ、独裁者をべた褒めした韓国大統領

 現代(ヒョンデ)グループ名誉会長、鄭周永(チョン・ジュヨン)が金正日(キム・ジョンイル)に面会した後、韓国では、北朝鮮の新指導者の人物像を見直すべきだとの空気が広がる。

 韓国政府は「指導者としての識見はもちろん、合理性と(政策)推進力を備えた緻密な人物」だとの評定を導き出す。「かなり前から指導者としての経験を積んだ結果だ」ともした。

 大量の餓死者を出し、国を荒廃させた指導者に対する評価としては「甘すぎる」との批判もあった。しかし、初の南北首脳会談開催は、金大中(デジュン)政権にとって既定路線だったのだ。

韓国政府機の「着陸を拒否」

 首脳会談の立役者として知られる当時の韓国文化観光部(省)長官、朴智元(パク・チウォン)によると、準備交渉は最初から難航を極めた。

 北朝鮮側代表の朝鮮アジア太平洋平和委副委員長の宋浩景(ソン・ホギョン)は、4回に及ぶ交渉で現金支援を要求し、「金(大中)大統領が偉大な将軍さまに会うのは『相逢』(顔見せ)だけにし、会談は憲法上、国家元首の金永南(ヨンナム)(最高人民会議常任委員長)にしたい」と主張した。「偉大な将軍さまの日程を事前には決められない」「共同宣言文は、事前につくるものではない」とも譲らなかった。

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