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【月刊正論】対談・阿比留瑠比×秦郁彦 「慰安婦」日韓合意の「最終的かつ不可逆的解決」の行方

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対談・阿比留瑠比×秦郁彦 「慰安婦」日韓合意の「最終的かつ不可逆的解決」の行方

慰安婦問題の日韓合意を受け、報道陣の質問に答える安倍晋三首相=28日午後、首相官邸(斎藤良雄撮影) 慰安婦問題の日韓合意を受け、報道陣の質問に答える安倍晋三首相=28日午後、首相官邸(斎藤良雄撮影)

  韓国内がガタガタしていると、それに応じ日本でも不平不満が特に保守派から強まっていくと思うのです。現に自民党の党内ではそうした動きがでていますし、そうすると今度は韓国で「せっかく合意ができたのに、それをぶち壊そうとする日本の政治家がいる」と言い出す口実を与えます。放っておくという外務省のラインで進めた方がよかったのではないでしょうか。

 阿比留 ですが、ナイスアシストと言いますか、北朝鮮が年明け早々に自称ですが水爆核実験をやってくれました。これで自民党内のそうした声はほとんど掻き消されてしまいました。やはり東アジアの安全保障上の危機が顕在化して「やっぱり安全保障は大事だ」という声が出ていますね。

 一方で私が興味深かったのは合意後の12月29日、新聞各紙に出ていた秦先生も含めた識者談話でした。というのは、韓国寄りに立ってきた人たちが「韓国はかなり負けた」と言っているのです。

 いくつか紹介しましょう。趙世暎という元韓国の東北アジア局長。この方は「今回の妥結でボールは韓国側に来た」。辺真一さんは「日韓どちらが結果を急ぎ譲歩したかと言えば、朴政権だ」。そして木村幹さん-皆さんよく御存じの神戸大の先生です-は「日本政府は10億円の拠出だけでこの問題のあらゆる課題の解決を韓国政府に押しつけたようなものだ」。さらに大沼保昭さんも「『双方不満ならよい条約』という外交の要諦からすると、今回は日本政府の勝ち過ぎ」。韓国寄りの方々の方が逆にそう思っている。そういう傾向がはっきり表れていますよ。

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