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【難読地名を行く-茨城編】海がないのにクジラ? 筑西市久地楽

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【難読地名を行く-茨城編】
海がないのにクジラ? 筑西市久地楽

国道沿いに建つ「久地楽」の看板=茨城県筑西市久地楽(桐原正道撮影) 国道沿いに建つ「久地楽」の看板=茨城県筑西市久地楽(桐原正道撮影)

 県名そのものが、「いばら『ぎ』」と間違って読まれてしまう茨城県。県内には、興味深い難読地名も多い。

 北関東自動車道の桜川筑西インターチェンジ(IC)を降り、国道50号を西に進むと、ほどなくして「筑西市久地楽」と書かれた看板が目に入る。久地楽は「くじら」と読む旧協和町の大字で、街道沿いに住宅が広がる農村地帯だ。

 沿道の看板にも、丁寧にふりがなが振ってある。ここは、太平洋沿岸から約50キロの内陸部。海がないのに、なぜクジラなのか。

 古くから久地楽に住む飯田久光さんは「地名の由来は聞いたことがないが、明治生まれの私の祖父が『この辺りには川幅の広い川が流れていて、船着き場があった』と言っていた」と教えてくれた。

 確かに、集落の中心には幅3メートルほどの観音川が流れている。だが、農業用水路といった様相で、船着き場があったようには思えない。

 集落の小高い丘に、「舟着薬師」というお堂があり、境内には大正3(1914)年に建てられた「耕地整理竣成記念碑」があった。農地を増やすため、川幅を狭くしたらしい。それまでは、舟着薬師の周辺が、文字通り船着き場だったのだろう。

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