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【軽井沢スキーバス転落】「痛い」「助けて…」 3本の119番通報を受け、駆けつけた救急隊員が目の当たりにしたのは…

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【軽井沢スキーバス転落】
「痛い」「助けて…」 3本の119番通報を受け、駆けつけた救急隊員が目の当たりにしたのは…

ガードレールを突き破り転落し横転した観光バス=15日午前6時43分、長野県軽井沢町の碓氷バイパス(三宅真太郎撮影) ガードレールを突き破り転落し横転した観光バス=15日午前6時43分、長野県軽井沢町の碓氷バイパス(三宅真太郎撮影)

 バスの中などから20人を救出したのは約15分後。トリアージが行われた。けがの状況から救命の見込みを判断し、搬送や治療の優先順位を決める厳しい作業。

 緊急な治療が必要な「赤色タグ」が4人に付けられた。数時間なら治療が待てる「黄色タグ」が3人。軽傷と判断された「緑色タグ」が10人だったが、救命の見込みが低い「黒色タグ」は3人に付けられた。

 現場で指揮した消防本部の柴崎好広消防司令長(57)は「いろいろな現場を見てきたが、その中でも特に悲惨な現場だった。隊員たちは1人でも多くの乗客を救おうと必死だった」と話す。

 意識がある乗客の多くは、突然の出来事に状況を飲み込めない様子で、ただ呆然(ぼうぜん)と座り込んだ。寒さと精神的ショックからか、身体をぶるぶると震わせていた。

 「バスからうめき声が聞こえ、まだ生きている人がいると驚いた」。要請を受けて救助作業に加わった「レッカーサービス110」の小林誠さん(49)は、あまりの惨状に目を疑った。事故から約1時間後の午前3時前。現場の気温は氷点下4度を下回っていた。

 国道で立ち尽くす乗客に「座ってなよ」と声をかけたが、バスの方を向いて白い息を吐くだけ。そばでは頭まで毛布をかけられた乗客が横たわっていた。車体と地面に挟まれて、あおむけに倒れている男性の姿が見える。真っ暗なバスの中を、消防隊員がかざす光が動いた。

 やがて群馬県側からの応援もあわせ、28隊86人が到着した。隊員はガラスが大破した車の前後から車内に入る。

 「頑張りましょう」「すぐに助けるから安心して」

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