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【元露スパイ毒殺事件】猛毒ポロニウムはロシアの核閉鎖都市で製造されていた…暗殺国家の闇を浮き彫りにした戦慄の英報告書

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【元露スパイ毒殺事件】
猛毒ポロニウムはロシアの核閉鎖都市で製造されていた…暗殺国家の闇を浮き彫りにした戦慄の英報告書

ロンドンの病院で治療を受ける元ロシア情報機関員リトビネンコ氏=2006年11月(ゲッティ=共同) ロンドンの病院で治療を受ける元ロシア情報機関員リトビネンコ氏=2006年11月(ゲッティ=共同)

 「あなたの行動をずっと見張っている。今回はそのことを知らす警告だ」

 入り口の鍵とチェーンロッカーはかけていた。連中はボルシチに睡眠薬を混入して眠らせた上で、コネクティングルームの隣から侵入したようだった。薬物をいとも簡単に混入させ相手を意のままに操ろうとするロシア国家の本質を垣間見て背筋が寒くなった。

凶器 ポロニウム210

 今回のリトビネンコ氏暗殺事件では、睡眠薬ではなく致死に至る放射性物質、ポロニウム210が使用されていたが、報告書でロシア政府関与の可能性が高い根拠としたのが、ポロニウム210の入手ルートだった。

 サセックス大学のドムベイ名誉教授の研究成果から、殺害の「凶器」ポロニウム210は、大変レアで致死量を製造できるのは核兵器を製造するロシア西部の核閉鎖都市で、ロシア政府の管理下で製造されたことを突き止めた。

 しかも事前テストとして2004年にロシア南西部ボルゴグラードで収監していたチェチェンの反体制活動家のイスラモフ氏ら2人にもポロニウム210を飲ませ、殺害していた。

 さらにモスクワからロンドンにポロニウム210を3回持ち込み、事件があった約1カ月前の6年10月にもリトビネンコ氏はポロニウム210を盛られた可能性が高いと指摘した。

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