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【野口裕之の軍事情勢】習近平指導部は軍の利権を再配分できるか? 「親北朝鮮軍区」のクーデターが先か?

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【野口裕之の軍事情勢】
習近平指導部は軍の利権を再配分できるか? 「親北朝鮮軍区」のクーデターが先か?

「親北軍区」が反旗の懸念

 瀋陽軍区が北朝鮮と、北京を半ば無視して誼を通じる背景には出自が在る。中国は朝鮮戦争(1950~53年休戦)勃発を受けて“義勇軍”を送ったが、実体は第四野戦軍。当時、中国軍最強の第四野戦軍こそ瀋陽軍区の前身で、朝鮮族らが中心となって編成された「外人部隊」だった。瀋陽軍区の管轄域には延辺朝鮮族自治州も含まれ、軍区全体では最大180万人もの朝鮮族が居住する。いわば、瀋陽軍区と北朝鮮軍は「血の盟友」として現在に至る。金正日・総書記(1941~2011年)も2009年以降、11回も瀋陽軍区を訪れた。

 実際、朝鮮半島有事になれば、北支援に向け瀋陽軍区の戦力が鴨緑江を渡河し半島になだれ込む。従って、各種演習も半島全域を想定する。特に第39集団軍は、中国軍最精強の瀋陽軍区でも最強とうたわれ、機械化に伴う展開速度は侮れない。38度線付近の非武装地帯で15年、北朝鮮軍が仕掛けた地雷で韓国陸軍の下士官2人が大けがを負い、南北間に緊張が走るや、瀋陽軍区の戦車を主力とする部隊が中朝国境に急派されている。

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