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【大人の遠足】日光街道「杉戸宿」開宿400年 埼玉・杉戸町 案内人と巡る歴史の旅

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【大人の遠足】
日光街道「杉戸宿」開宿400年 埼玉・杉戸町 案内人と巡る歴史の旅

杉戸宿の花柳界の女性たちが信仰したという伊奈稲荷神社=埼玉県杉戸町杉戸 杉戸宿の花柳界の女性たちが信仰したという伊奈稲荷神社=埼玉県杉戸町杉戸

 旅籠「扇屋」「釘屋」は屋号が残り、看板が目につく。「釘屋」は十返舎一九の滑稽本「奥羽一覧道中膝栗毛」にも登場し、当時の様子が活写されている。杉戸宿の漢方医、虎屋善蔵は「とらや薬局」として今も名を伝える。

 問屋場跡の近くにある伊奈稲荷神社は当時の花柳界の信仰を集めた。本殿の鰐口に「きよ」「とみ」ら約20人の女性の名前が刻まれ、見ていると、一人一人の姿が浮かんでくるようだ。

 杉戸宿の中心、本陣と脇本陣は今はない。唯一残るのが本陣の門と仙台伊達家など大名の宿泊を告げる宿札8枚。個人宅のため門は非公開だが公道から見学できる。案内人は一部立ち入りが許され、同行したわれわれも歴史を生き抜いた門の静かなたたずまいに触れることができた。

 高札場跡を過ぎ、大名の参勤交代で宿が不足した際に下宿(したやど)となった宝性院へ。長老の一彦(いちげん)さん(85)がお茶をごちそうしてくれ、「杉戸宿は芭蕉も一茶も通った」と教えてくれた。ここで、杉戸宿めぐりの記念にスタンプを押印。

 2時間にわたる歴史探訪の終わりに大落古利根川に近い富士浅間神社を訪れ、高さ約5メートルの富士塚に登って晴れた空を見上げると、再び現代に戻ってきたようだった。

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