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【衝撃事件の核心】オレオレ詐欺、いまや拠点は中国・韓国に 警察が撲滅目指す「三種の神器」とは

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【衝撃事件の核心】
オレオレ詐欺、いまや拠点は中国・韓国に 警察が撲滅目指す「三種の神器」とは

特殊詐欺事件で警視庁が家宅捜索したアジトからは、大量の携帯電話に加え、証拠隠滅用とみられる水溶性の紙や金槌なども押収された=平成27年3月

 高齢者から大金をだまし取る振り込め詐欺などの特殊詐欺の猛威は昨年も吹き荒れた。昨年の全国の被害総額は1~10月で384億6千万円(暫定値)で、前年同期比で71億2千万円減ったものの、件数は547件増えて1万1303件となっている。電話、アジト、人員の「特殊詐欺三種の神器」の取得方法も多様化。警察当局は、今年成立する見通しの改正通信傍受法を“武器”に被害撲滅を目指す。

韓国、中国に拠点を移動、国際化する詐欺グループ

 昨年10月、警視庁捜査2課や捜査1課特殊班(SIT)の捜査員が一斉に東京都内の雑居ビルの一室を急襲し、男5人の身柄を確保した。一室は振り込め詐欺などの特殊詐欺の電話を架ける「架け子」のアジト。警視庁は何カ月にもわたって捜索のタイミングを計っていた。

 捜査員は、その場にあった携帯電話を確保すると、発信先の電話番号を確認した。相手は新潟市の70代女性で、詐欺の電話を受けたばかり。捜査員を急いでこの被害者の元に派遣し、調書を作成。詐欺未遂容疑で逮捕状を取り、架け子らを逮捕した。

 実はこの架け子グループは、6月に摘発した別の架け子グループの残党が組織した。暴走族上がりの準暴力団「打越(うちこし)スペクター」系の不良グループが中核を担っているとみられる。捜査幹部は「一人でも摘発を逃れれば、連中は同じマニュアル、受け子グループを使って詐欺を繰り返す」と指摘する。

 警察当局は昨年ごろからアジトの摘発を強化。今年は毎月数件、全国で摘発が繰り返され、過去最多の摘発件数を記録したとみられる。

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