産経ニュース

「観光トロッコ」屋久島の挑戦 地元NPO奮闘、旅行者呼び込む目玉に

ニュース プレミアム

記事詳細

更新


「観光トロッコ」屋久島の挑戦 地元NPO奮闘、旅行者呼び込む目玉に

森林鉄道に観光トロッコを走らせる計画を説明する、NPO法人「屋久島森林トロッコ」の小脇清治理事長=2015年12月、鹿児島県熊毛郡屋久島町(共同) 森林鉄道に観光トロッコを走らせる計画を説明する、NPO法人「屋久島森林トロッコ」の小脇清治理事長=2015年12月、鹿児島県熊毛郡屋久島町(共同)

 ■電工側と「すみ分け」

 このため、麓から1.5キロ地点まで道路で行けるようにして、NPO法人がそこに電工の作業拠点も整備。麓から1.5キロは買い取って観光トロッコ専用とする妥協案を提示した。「すみ分けできるなら協力する」。昨年12月、電工から前向きな答えを引き出した。

 屋久島は世界遺産の登録後、観光客がどっと押し寄せたが、07年度の約40万人をピークに減り、14年度は約28万人。屋久島町の担当者は「団体客が減少傾向にある。離島は交通費が高く、個人の足が遠のいているのではないか」と話す。

 ■寄付金で枕木に名前

 トロッコは時速約8キロとゆっくりで、遊園地の遊具と同じ扱い。鉄道事業の許可は不要という。

 ただ線路、車両の購入などに計約1億円がかかると見込まれる。全国の企業や鉄道ファンの寄付金で賄い、町にも支援を要請する予定だ。協力者の名前を枕木に刻印し、島の特産品を贈る案もある。乗り場には林業の歴史が分かる資料も展示する。

 旧屋久町職員でNPO法人理事長の小脇清治さんは「観光客を呼び戻したい。トロッコの動力を蓄電池にする構想もある」と夢を膨らませている。

「ニュース」のランキング