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【経済インサイド】
「指定席の切符拝見もうやめます!」 ついにJR東海が東海道新幹線で今春廃止へ 真の狙いはここにあった!

つまり、自由席が満員で立ち客が出ている大混雑にもかかわらず、同じ列車に「主を失って“空気”を運ぶ指定席」がいくつもある、そんな理不尽な状態が生じやすい路線なのだ。
新横浜までに検札終了!?
もちろん、そうした状態を防ぐ努力はこれまでも行っている。
検札に回る車掌は、指定席特急券で自由席を利用している乗客を把握した際、元の指定席を返上するよう求め、携帯端末で予約システムに接続して座席指定を解除(返席)している。こうして宙に浮いた元の指定席を、再び別の乗客が利用できる状態に戻している。
だが、検札に時間がかかれば、座席指定の解除も遅れてしまう。そこで、検札の対象を自由席に絞って業務をスピードアップし、素早い「返席」につなげるというのが今回の「検札廃止」の狙いというわけだ。
では現在、16両編成の乗客全員の切符を改めるのには、何人体制でどれくらい時間を要しているのか。