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【にっぽん再構築(3)】民主党政権「1ミリシーベルト」の呪縛なお 除染に最大5・1兆円 「費用対効果得られぬ」

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【にっぽん再構築(3)】
民主党政権「1ミリシーベルト」の呪縛なお 除染に最大5・1兆円 「費用対効果得られぬ」

住宅の庭の土をはぎ取る作業員。周囲には除染廃棄物が入った大量のフレコンバッグが置かれている=平成27年12月2日、福島県富岡町(野田佑介撮影)

 また、27年11月末時点で、町の8割が帰還困難区域に指定されている浪江町では、除染対象地域の宅地の進捗率は27%、農地は36%にとどまっている。帰還困難区域の少ない富岡町では宅地は74%まで進んでいるものの、農地はまだ51%。避難指示解除に向け住民の準備宿泊が始まっている南相馬市でも宅地64%、農地24%にとどまっている。

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 国の計画は頓挫し、結果的に地元住民の失望だけが残った。環境省幹部は「当時はまだ混乱の最中にあり、除染の進捗が見通せなかった。計画自体に無理があった」と釈明する。

 最も混乱を招いたのは、23年8月の閣議決定で除染の長期目標として掲げられた「年間1ミリシーベルト以下」という数値だ。政府は「年間20ミリシーベルト未満なら帰還可能」としていたものの、同時に示した「1ミリシーベルト」が、住民の多くに事実上の安全基準として受け止められるなど、数字が独り歩きした。

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