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【にっぽん再構築(3)】民主党政権「1ミリシーベルト」の呪縛なお 除染に最大5・1兆円 「費用対効果得られぬ」

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【にっぽん再構築(3)】
民主党政権「1ミリシーベルト」の呪縛なお 除染に最大5・1兆円 「費用対効果得られぬ」

住宅の庭の土をはぎ取る作業員。周囲には除染廃棄物が入った大量のフレコンバッグが置かれている=平成27年12月2日、福島県富岡町(野田佑介撮影)

 国立研究開発法人・産業技術総合研究所は、福島県での除染を網羅的にすべて完了するためには、最大で5・1兆円もの費用がかかると試算している。国が見込む除染費用約2兆5千億円の2倍だ。ただ、年間放射線量が5ミリシーベルト以上の地域を面的除染し、1~5ミリシーベルトの地域を局所除染すれば、費用は3分の1に圧縮できるとの試算もある。

 「除染による費用対効果が得られない。その費用を避難者の生活再建に充ててほしい」。菅野さんはこう環境省に要望し、今も除染を受け入れていない。

 

 原発事故で福島の住民が故郷を追われて、間もなく5年。帰還の大前提となる除染をめぐり住民の複雑な思いが交錯する。遅々として進まない除染を阻むものとは何か。

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 「まだ不安だ」「原発事故前の元の状態に戻してほしい」

 除染廃棄物が詰まった黒い袋が至る所で積まれている福島県南相馬市。放射線被曝線量は比較的低いが、横田美明・除染対策課長は、しばしば住民からこうした要望を受ける。場所によっては何回除染をしても、なかなか線量が下がらない壁にもぶつかっている。

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