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【にっぽん再構築(3)】民主党政権「1ミリシーベルト」の呪縛なお 除染に最大5・1兆円 「費用対効果得られぬ」

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【にっぽん再構築(3)】
民主党政権「1ミリシーベルト」の呪縛なお 除染に最大5・1兆円 「費用対効果得られぬ」

住宅の庭の土をはぎ取る作業員。周囲には除染廃棄物が入った大量のフレコンバッグが置かれている=平成27年12月2日、福島県富岡町(野田佑介撮影)

 「私たちの代では帰れないと思う。でも2人の息子たちが将来帰るという決断をするかもしれない。子供たちや孫のために土地だけは残してやりたい」

 国の基準では、自然放射線量を引いた追加的放射線被曝線量が年間1ミリシーベルト以下になれば除染は行わないことになっている。ただ、この女性のように「1ミリシーベルトで本当に大丈夫なのか」と不安を募らせ、「原発事故前の状態に少しでも戻るようにしっかりやってほしい」と願う被災者は多い。

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 避難指示の解除に向けた準備宿泊が27年8月から始まった福島県川俣町の山木屋地区。菅野浪男さん(68)はこの地区で原発事故前までの38年間、東京ドーム約3個分(14・87ヘクタール)の牧場を守ってきた。

 時間の経過とともに放射線量は下がっているものの、今も年間4ミリシーベルト程度ある。本来は除染の対象だが、菅野さんは「億単位の費用がかかる。もう酪農や畑仕事はできないし、除染は現実的ではない」と訴える。

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