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【にっぽん再構築(3)】民主党政権「1ミリシーベルト」の呪縛なお 除染に最大5・1兆円 「費用対効果得られぬ」

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【にっぽん再構築(3)】
民主党政権「1ミリシーベルト」の呪縛なお 除染に最大5・1兆円 「費用対効果得られぬ」

住宅の庭の土をはぎ取る作業員。周囲には除染廃棄物が入った大量のフレコンバッグが置かれている=平成27年12月2日、福島県富岡町(野田佑介撮影)

 身を切るような寒風を受け、作業員が、家一軒をすっぽり覆うように組まれた足場に乗り、特殊なぞうきんで丁寧に屋根をふいていた。

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県富岡町。放射性物質を周囲にばらまかないよう注意しながら、住宅の除染作業は屋根から壁、地面へと進んでいく。一軒にかかる時間は作業員6、7人で2週間から1カ月程度。ほとんどが手作業のため、短縮させるのは難しい。

 「コンクリートのすき間などは、その周囲を削り取って埋め戻す作業が必要になる。どうしても時間がかかってしまう」。除染関係者は険しい表情で話した。

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 富岡町の「夜の森公園」は桜並木が美しく、観光名所だった。団体職員の女性(49)は近くで3世代5人家族で暮らしていた。原発事故後、県内外5カ所で転々と避難生活を送り、郡山市内の災害公営住宅に移ったのは平成26年の秋。

 「落ち着くってことはないですよ」と女性はつぶやいた。富岡の自宅はネズミやハクビシンに荒らされ、雨漏りもひどく、やむなく解体を決めた。が、女性には望みがある。

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