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【けいざい独談】東芝のことはもはや眼中にない!? 日立は構造改革を断行 長年のライバルに差がついた

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【けいざい独談】
東芝のことはもはや眼中にない!? 日立は構造改革を断行 長年のライバルに差がついた

 そこで、川村氏は危機的状況で最終的に責任を取る「ザ・ラストマン」を強く意識したと著書で述べている。日立の経営危機を託されたとき、自分もザ・ラストマンにならなければならないと感じたという。

 川村氏は強い責任感を持って、矢継ぎ早に改革に取り組んだ。再建メンバーは、外部に出ていた人材を中心に編成。重要な経営の意思決定はわずか6人で決め、改革のスピードを早めた。赤字事業は遠ざけ、黒字事業を本体に取り込み、同時に社会イノベーション事業で世界で勝負する戦略を立てた。社内カンパニー制も導入し、事業部門の自立を促してコスト意識を高めた。

 こうした経営戦略が功を奏し、日立の業績はV字回復を果たした。現在は川村氏の後を受けた中西CEOが中心となり、実力のある外国人の役員を積極的に登用し、GEやシーメンスの背中を追い、グローバル企業への転換を図っている。

謙虚さを手に入れた

 取材を通じて感じる日立の強さは、謙虚であると同時にしたたかさを持つという点だ。懇談会で日立の役員と会話する際に出てくるのは、「業績がよくなっているからこそ、自分たちに厳しい記事を書いて指摘してほしい」という言葉だ。これも多くの役員が口にしている。

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