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【けいざい独談】東芝のことはもはや眼中にない!? 日立は構造改革を断行 長年のライバルに差がついた

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【けいざい独談】
東芝のことはもはや眼中にない!? 日立は構造改革を断行 長年のライバルに差がついた

 他の役員も、東芝問題について聞かれると同様な答えを繰り返していた。創業以来の経営危機に見舞われている東芝への配慮も当然あったと推察されるが、すでに日立の眼は海外に向けられ、東芝と比べられても困るというのが本音のように感じた。主要役員の間でGEやシーメンスの背中を追いかけるという目標が共有されており、日立はチームとして、まとまっている印象を受けた。

ザ・ラストマン

 今では業績好調な日立だが、08年のリーマン・ショックの影響で、09年3月期は製造業で過去最大となる7873億円の最終赤字を計上し、経営危機に陥った。当時、日立マクセルの会長で、“上がり”のポストにいた当時69歳の川村隆氏(現相談役)が執行役会長兼社長として呼び戻され、大規模な構造改革を強力に推し進めた。その結果、V字回復に成功、今期も3期連続で過去最高の営業利益を更新する見通しだ。

 日立の経営危機を救った立役者でもある川村氏は99年の副社長就任時に全日空のハイジャック事件に遭遇した過去を持つ。飛行機マニアの犯人に機長が殺害された後、犯人の未熟な操縦で墜落の可能性が高くなったが、偶然乗り合わせた非番のパイロットの機転で無事着陸することができた。

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