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【特別インタビュー】米エール大のポール・ケネディ教授「テロと中露が国際秩序に挑戦している」「大統領候補が思っているより世界は複雑だ」

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【特別インタビュー】
米エール大のポール・ケネディ教授「テロと中露が国際秩序に挑戦している」「大統領候補が思っているより世界は複雑だ」

ポール・ケネディ氏(米コネティカット州ニューヘイブンの自宅で、ワシントン支局スコット・スチュワート撮影)

 テロの拡大、中国の覇権拡大と、国際秩序は混とんとし不透明感を増している。「大国の興亡」の著者で、米エール大学のポール・ケネディ教授(歴史学)に、国際秩序の現状などについて聞いた。

 (聞き手 ワシントン 青木伸行)

 --現在の国際秩序をどうみているか

 ケネディ氏 われわれはかなり無秩序な世界の中に身を置いている。有名なシェークスピアの「ハムレット」に、「今の世の中はタガが外れている」というせりふが出てくる。つまり世界は木のように真っすぐではなく、ねじれているということだ。

 世界はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)、テロという大きな危機に直面している。プーチン大統領の下の「手負いのロシア」による挑戦もある。ロシアの強(きょう)靱(じん)さのほどはわからないが、大きなトラブルメーカーだ。そして、恐らく最も大きな問題は中国の台頭である。確信に満ちた挑戦的な指導者(習近平国家主席)の下にある中国に、どう対処するかだ。

 この3つが国際秩序にとっての挑戦だ。だが、国際構造と機構、体制は脆(ぜい)弱(じゃく)だ。国連安全保障理事会はうまく機能していない。米国の指導力も、オバマ政権下で確固たるものではなく漂流している。さらに、米国の政治は大統領選挙の渦中に埋没している。

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