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【走り出す日本力】新幹線支えるトップ級安全技術 自動停止「ATC」や地震検知「ユレダス」も開発

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【走り出す日本力】
新幹線支えるトップ級安全技術 自動停止「ATC」や地震検知「ユレダス」も開発

 世界トップレベルといわれる日本の鉄道の安全技術は、過去の事故の教訓や反省が礎となっている。

 列車の衝突を防ぐ自動列車停止装置「ATS」は1962年、旧国鉄常磐線の駅構内で列車が多重衝突した三河島事故をきっかけに設置が進められた。ATSはその後改良が加えられ、速度超過を防ぐ機能が付いた新型の「ATS-P」も登場している。

 しかし、2005年に快速電車が速度超過したままカーブに進入して脱線、乗客106人が死亡した福知山線には当時、この装置が導入されていなかった。整備の遅れが指摘されたJR西日本は事故後、各路線で設置を進めている。

 事故を未然に防ぐためにはどうすればいいのか。日本の鉄道安全技術は「予防安全」「予防保全」の考え方に基づいている。現在に続くその礎を築いたのが半世紀前の1964年に開業した東海道新幹線だった。

 高速運転では運転士の信号確認が難しいため、線路脇にあった信号機を運転席に設置。運転士は「車内信号」に示された速度で運転する。さらに、速度が上回ると自動的に減速させる自動列車制御装置「ATC」を導入。列車の運行を一括管理する列車集中制御装置「CTC」も採用された。

 世界有数の「災害大国」日本では、厳しい自然条件の下、世界で類を見ない安全技術が開発されてきた。

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