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【戦後70年】中国に現存する幻の超特急「あじあ」の返還かなわず…「満鉄会」が来年3月解散へ

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【戦後70年】
中国に現存する幻の超特急「あじあ」の返還かなわず…「満鉄会」が来年3月解散へ

最高時速130キロを誇った満鉄のシンボル「あじあ」号。流線形の蒸気機関車が特徴だ(満鉄会提供)

 戦前・戦中に満州(現中国東北部)で鉄道や炭鉱など幅広い事業を展開した「南満州鉄道」(満鉄)のOBと遺族らでつくる「満鉄会情報センター」(旧満鉄会)が会員の高齢化で存続が難しくなり、来年3月末、70年の歴史に幕を閉じる。満鉄の象徴が技術の粋を集めた特急「あじあ」。蒸気機関車2両が中国内に現存し、満鉄OBが返還を望んでいたが、実現することなく満鉄会は解散する。

 満鉄は明治39(1906)年に設立された半官半民の国策会社。鉄道付属地のインフラ整備、教育、医療などの分野も担い従業員は約40万人(日本人約14万人)に上った。昭和7(1932)年の満州国建国後は日本の満州経営に協力した。

 「あじあ」は9年に登場。冷房完備の客車は淡い緑色の流麗なフォルムで、食堂車や展望車も連結した豪華編成だった。

 「東洋に於(お)ける『陸の王者』」。デビュー当時のパンフレットにはこんなキャッチコピーが躍る。大連と満州国の首都、新京(現・長春)間(701・4キロ)を8時間半で結び、平均時速は82・5キロ。最高時速は120キロだが、列車が遅れた際の「回復運転」では、時速145キロで疾走したとの逸話も残る。

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