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【原発潜入取材】世界最大の原発・柏崎刈羽原発はなぜ再稼働できないのか? 新型フィルターなど安全設備も続々と整備したが…

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【原発潜入取材】
世界最大の原発・柏崎刈羽原発はなぜ再稼働できないのか? 新型フィルターなど安全設備も続々と整備したが…

安全対策工事が進む柏崎刈羽原発(奥から5、6、7号機)=新潟県刈羽村(緒方優子撮影)

 世界最大の発電量を持つ東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)がなかなか動かない。再稼働に向けた原子力規制委員会の審査に申請してからはや2年。何がネックになっているのか。取材班はこの原発の単独取材を許され、重要な安全設備や機器を確認した。しかしその直後、新たな安全上の問題が浮上する。柏崎刈羽の再稼働は、東電の経営の命運を握るとされるが、自ら首を絞める形となった。福島第1原発事故を起こした東電には、その反省と教訓を胸に、徹底的な安全対策が求められている。(原子力取材班)

7000人の作業員が従事

 新潟県柏崎市と刈羽村にまたがる原発の敷地は広大だ。東京ドーム90個分にも当たる約420万平方メートルの敷地に、合計出力821万2千キロワットになる計7基の原子炉がある。1カ所の原発としては、世界最大規模の発電量を誇る。

 構内では現在、廃炉作業の進む福島第1原発とほぼ同じ、約7000人が働いているという。厳重に警備された入構ゲートを抜けると、トラックやワゴンなどの作業車両が頻繁に行き来していた。

 原子炉建屋の海側に設置された海抜高さ15メートルの防潮堤は、1~4号機側は鉄筋コンクリート、5~7号機側は土にコンクリートを混ぜて強化した改良土で、平成25年6月に完成した。

 柏崎刈羽で想定される津波の高さは最大約6メートルだが、東日本大震災で福島第1原発に押し寄せた13・1メートルの津波にも耐えられる設計だ。間近に見上げると、かなりの迫力だ。

 柏崎刈羽の原子炉は福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉で、原発の新規制基準で放射性物質の拡散を防ぐ「フィルター付きベント設備」の設置が義務づけられている。

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