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【出版不況】大宅壮一文庫が利用者減で存亡の危機に陥っていた! 「雑誌にこそ人間のドロドロした本性がある」との思いを後世に…

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【出版不況】
大宅壮一文庫が利用者減で存亡の危機に陥っていた! 「雑誌にこそ人間のドロドロした本性がある」との思いを後世に…

天井まで届く本棚から、閲覧希望のあった雑誌をスタッフが瞬時に探し出す=東京都世田谷区の大宅壮一文庫

 入館料(一般300円、学生100円)とコピー代が主な収入源だが、利用者は平成12年度の8万6千人をピークに減少。26年度には半分以下の3万8千人にまで落ち込んだ。一方で人件費や施設維持費などがかさみ、赤字額は25年度の3600万円から4300万円に悪化。同文庫の鴨志田浩主事(48)は「大きな事件が減少したことと、インターネットで無料で情報を手に入れられるようになったことが最大の要因」と説明する。

 こうした事態に、三女で同文庫理事長を務める評論家の大宅映子さん(74)は「貧しい時代、節約術を掲載した雑誌は紙質もザラザラだった。古い雑誌に実際に触れることで、ネットでは得られない情報を手に入れることができる」と話す。

 利用者増を模索する同文庫は昨春から、一般の人に興味を持ってもらおうと毎月第2土曜日に無料のバックヤードツアーを実施している。「『アカデミックな書籍ではなく、なんでもない雑誌の中に人間のドロドロした部分、本性がある』というのがオヤジの考えだった。1人でも多くの人に足を運んでもらうため、シンポジウムなども開いていきたい」と映子さん。

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