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【地球温暖化の行方】2050年には紅葉の見頃がクリスマスに…温暖化は年々深刻化 スカスカなミカン、着色不良のリンゴも

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【地球温暖化の行方】
2050年には紅葉の見頃がクリスマスに…温暖化は年々深刻化 スカスカなミカン、着色不良のリンゴも

「恐ろしい速度」ぐんぐん上がる気温

 気象庁によると、2014年の世界の年平均気温は、1981年から2010年までの平均基準と比べ、プラス0・27度となり統計開始以降最高となった。日本ではこの年はプラス0・14度だったが、統計開始以降でみると100年に約1・14度のペースで上昇しており、このペースは世界の0・7度を上回っている。

 世界の平均気温が今年5月以降、記録的な勢いで上昇し続け、気候変動が上昇傾向に移った可能性があり、気象庁が研究に着手したことも判明。気温上昇は2000年ごろから「停滞期」だったが、英国の気象庁は「大きな変化が起こった可能性がある」との見解を示しており、日本でも研究の必要性が生じている。

 世界気象機関(WMO)のジャロー事務局長は11月9日に発表した声明で、「(今後も)気温が上昇し、熱波や洪水などの異常気象が増えていくだろう。われわれは恐ろしい速度で未知の領域に向かって進んでいる」と警告している。

高温に耐えるコメの開発も

 温暖化の影響は、農業分野で特に深刻だ。

 全国でコメの品質低下が報告されているほか、気候変動の影響を受けやすい果樹では、リンゴやブドウの着色不良、ミカンの実と皮が分離する「浮皮」などが各地で発生。今後影響の拡大が予想されることから、国や自治体が生産技術の開発などの適応策を急いでいる。

 農林水産省や環境省によると、現在より3度気温が上昇した場合、コメは北日本を除く全地域で減収すると予測。高温耐性の品種への転換が進まなければ、全国的に一等米の比率が低下するという。

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