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【地球温暖化の行方】2050年には紅葉の見頃がクリスマスに…温暖化は年々深刻化 スカスカなミカン、着色不良のリンゴも

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【地球温暖化の行方】
2050年には紅葉の見頃がクリスマスに…温暖化は年々深刻化 スカスカなミカン、着色不良のリンゴも

 地球温暖化に対する危機感が世界で高まる中、日本でも大雨や猛暑日が増えるなど、既に異変が生じている。日本の平均気温は世界平均を上回るペースで上昇しており、専門家は「2050年には、京都の紅葉の見頃がクリスマスの時期になる」と予測する。パリで開かれている国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)では、世界の首脳が温暖化克服に知恵を絞っているが、日本では原発の停止が各地で続いており、二酸化炭素を多く排出する火力発電に頼り切っている現状では、苦境の打開は難しい。

「スーパー台風」の出現、熱中症死者増加

 「東京で最高気温40度超、真夏日連続50日以上、熱中症死者6500人」「猛暑が10月中旬まで続き、京都の紅葉の見頃はクリスマスの時期に」-。これらは現在のペースで温室効果ガスが増え続けた場合、専門家が予測する50年の日本の状況だ。

 国立環境研究所の江守正多(せいた)・気候変動リスク評価研究室長は「現在より夏が1カ月長くなる」と予測。さらに大気中の水蒸気量が増えることで勢力が強くなる「スーパー台風」が発生するという。

 既に前兆は表れている。過去80年間で、最高気温が35度以上の真夏日の日数が増加している。

 総務省消防庁によると、今年7月の熱中症による救急搬送の人数は約2万5000人に上り、7月としては過去最多となった。昨年8月には、広島市で観測史上最高となる1時間の降水量101ミリを記録し、土砂災害で70人以上が死亡した。

 江守室長は「大雨が降りやすくなり、水害は増える。さらに怖いのは南極の氷が解けて世界的に海面が40センチも上昇すること」と警鐘を鳴らす。強い台風が来れば高いところで5~10メートルもの高潮に見舞われる恐れもあるという。

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