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【野口裕之の軍事情勢】「イスラム国」は生物・化学兵器を保有しているのではないか…BCテロは「起こるかもしれない」ではなく「いつ起こるか」

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【野口裕之の軍事情勢】
「イスラム国」は生物・化学兵器を保有しているのではないか…BCテロは「起こるかもしれない」ではなく「いつ起こるか」

 パリ同時多発テロを受け、仏首相が「全ての可能性を排除しない。生物・化学兵器使用の危険もある」と警告したが、国民に必要以上の恐怖を与えぬよう配慮した控えめの言い回し、と感じた。西側の軍・諜報機関や研究者の間では今次テロのはるか以前より、生物・化学兵器テロは「起こるかもしれない」ではなく「いつ起こるのか」との認識が共有されているからだ。無辜の民を恐怖に陥れることがテロの目的の一つで、安易に扇動に乗ってはなるまいが、恐怖も感じぬ内に命を奪う生物・化学兵器も在る。小欄もまた、卑劣な暴力集団の《アルカーイダ》や《イスラム国》が既に生物・化学兵器開発に成功したか、製造能力を保有すると考える。

炭疽菌兵器は水爆に匹敵

 例えば《炭疽菌》。9・11(米中枢同時テロ/2001年)直後、米国のメディアや上院議員に炭疽菌が送り付けられたテロでは、11人が《肺炭疽》を発症、内5人が死亡した。致死率は50%と高い。使用された「白い粉」は直径5ミクロン。人間の毛髪は100ミクロン以下で、いかに微小であるかが分かる。炭疽菌入り容器のフタを「ポンッ」と開ければ、白い粉は煙のごとく空気中に立ち昇り即、無色透明と化す。地面にも落ちず、炭疽菌は空気中を浮遊し続ける。人々はそうと気付かず呼吸し、肺炭疽を引き寄せる。

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