産経ニュース

【話の肖像画】ケント・ギルバート(4) 「僕を振り落とした番組…いじめですよ」

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【話の肖像画】
ケント・ギルバート(4) 「僕を振り落とした番組…いじめですよ」

レギュラー出演していたクイズ番組で。美術に関する問題が苦手だったという=昭和62年3月(本人提供)

 〈東京在住の外国人で構成する劇団の公演に出演したことがきっかけで、テレビへと活動の幅が広がっていく

 昭和58年の元旦に、劇団メンバーの友達から連絡があって、その月の31日に開催される公演で代役をやってくれと頼まれました。妻に相談したら「就職してから面白いことをやっていないからいいじゃない」といわれたので引き受けたんです。それが外国人エキストラをNHKに紹介するプロダクションの社長の目に留まり、それからコンピューターの取り扱い説明のビデオに出演したり、竹下景子さんが出演する松本清張の「ゼロの焦点」にちょい役で出演したりしました。ちょい役は胴体だけ。「これで僕のテレビ生活は終わりだな」と思っていたら、クイズ番組のオファーがきたんです。それが「世界まるごとHOWマッチ」でした。初登場でいきなり「ニアピン賞(正解に近い答え)」を取って、それからレギュラーになりました。

 「HOWマッチ」では、僕がニアピン賞を9本取って世界一周獲得まであと一歩になると、決まって美術の問題が出題されるんですよ。美術は僕の弱点なんです。あるとき、ポール・ゴーギャンの作品の質問が出たときに「まったく上手だと思わない」といって、すごく安い値段をつけたんです。司会者の大橋巨泉さんが「ゴーギャンが誰だか知ってるの?」って。知りませんよ。番組側も美術の問題を出せば、僕の答えが正解から2桁以上外れることをわかっているから、わざと出題して僕を振り落としていたんですよ。いじめですよね(笑)。

「ニュース」のランキング