産経ニュース

【三島由紀夫没後45年(下)】三島に斬られ瀕死の元自衛官「潮吹くように血が噴き出した」

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【三島由紀夫没後45年(下)】
三島に斬られ瀕死の元自衛官「潮吹くように血が噴き出した」

三島由紀夫らと格闘の末、重傷を負った元自衛官の寺尾克美さん。刀傷が残るドアの前で当時の様子を語った=11日、東京都新宿区の防衛省・市ケ谷記念館(寺河内美奈撮影)

 森田を懐かしむように話すと、こう続けた。

 「三島さんの邪魔をしたという思いがあるが、三島さんには私を殺す意思はなかったと思った。ただ、負傷したぼくらを隊員たちは見ている。そんな状況で演説したって、聞いてもらえるはずがなかった」

■  ■

 陸将補で定年を迎えた寺尾は現在、講演活動を行っている。

 寺尾は平成23年5月3日には愛媛県で「独立国にふさわしい憲法の制定を!三島由紀夫義挙に立ち会った者として」の演題で講演。講演会では「日本国にとり、最も重要なことは平和ボケから目覚めて独立国としての憲法を制定すること。それが三島由紀夫氏と森田必勝氏の『魂の叫び』でもある!」と書かれた文章を配布した。

 総監が捕縛された上、寺尾自身も斬りつけられて瀕死の重傷を負っただけに思いは複雑だ。だが、「三島さんは戦後憲法によって日本人から大和魂が失われ、平和ボケ、経済大国ボケして、このままだと潰れてしまうと予言したが、まさに、20年後にバブルが崩壊し、心の荒廃は今も進んでいる。私は事件に立ち会った一人として、命を引き換えにした三島さんらの魂の叫びを伝えたい」と話す。そして「憲法改正が成立したとき、やっと無念が晴れて成仏できる。それまで三島さんは生きてますよ。安保法制で憲法への関心が高まっている今こそ、檄文を多くの国民に読んでほしい」と続けた。

■  ■

このニュースの写真

  • 三島に斬られ瀕死の元自衛官「潮吹くように血が噴き出した」
  • 三島に斬られ瀕死の元自衛官「潮吹くように血が噴き出した」
  • 三島に斬られ瀕死の元自衛官「潮吹くように血が噴き出した」
  • 三島に斬られ瀕死の元自衛官「潮吹くように血が噴き出した」

「ニュース」のランキング