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【暮らしの注意報】働き盛りの男性を襲う「更年期障害」とは? 鬱病と混同し悪化するケースも

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【暮らしの注意報】
働き盛りの男性を襲う「更年期障害」とは? 鬱病と混同し悪化するケースも

 仕事以外でも、1日1万歩程度のウオーキングをしたり、スポーツ観戦をしたり、女性と話したりすることで男性ホルモンが増えることもある。一方、脂っこい食べ物を食べ過ぎたり、睡眠や食事の時間などが不規則な生活を続けていると、ストレスによって男性ホルモンが減ってしまうこともある。井手准教授は「パートナーとの関係を良くしたり、仕事のストレスを軽減する工夫をしたり、生活全般に気を配ることも大切」と話す。

「鬱?」自己判断は危険

 LOH症候群は、鬱病などの精神疾患と混同されてしまう場合も多い。食欲低下や不眠、倦怠感など、LOH症候群の症状とよく似ているためだ。

 井手准教授によると、男性更年期外来を受診する患者の約半数が、別の医療機関で鬱病と診断されている。そのため、本来は男性ホルモンの低下による症状が原因なのに対し、患者が抗鬱剤を服用し、性欲などはさらに減少してしまう場合も多い。「鬱病だと思い込んでいた患者さんに男性ホルモンを補充する治療をしたら、症状が改善した例もある」という。

 また、更年期の症状に悩む人の多くは適切な治療を受けられていないという。治療せずに放置してしまうと、症状が悪化するケースもある。鬱病のほかにも、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病が潜在しているケースもある。井手准教授は「男性更年期障害は症状の個人差も大きく、自己判断は難しい。適切な治療を受けられるよう、少しでも身に覚えがあったら受診してほしい」と話す。「年のせい」と安易な自己判断をせず、専門医に相談することで、若い頃のような生活を取り戻せるかもしれない。

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