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【話の肖像画】ケント・ギルバート(2)「日本に来たら何でも米国と逆だった」「肉に砂糖入れるとは…」

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【話の肖像画】
ケント・ギルバート(2)「日本に来たら何でも米国と逆だった」「肉に砂糖入れるとは…」

1986年の家族写真。父(前列中央)と母(同右から2人目)を中心にケントさん(後列中央)たちが並ぶ(本人提供)

 派遣先は自分では選べません。教会が霊感(インスピレーション)で決定するはずですが、この世に存在しない言語の試験も受けます。文法や文字もあって、それらを覚えて受験するのです。外国語の習得能力をみるためだと思いますよ。成績は良かったようですね。3週間後、派遣先は日本という通知が来ました。「日本か。どこだっけ?」というぐらいの認識でしたね。日本は言葉の面でも難しい国とされていたので、優秀な人が派遣されていました。

 日本のことは全く知らなかったけど、近くに大阪で伝道をした人がいて、僕と両親に和食を作ってくれました。電気鍋で肉を焼くんですよ。日本人が肉も食べることを初めて知りました。そして肉の入った鍋に砂糖を入れるんです。すき焼きです。米国では生卵を食べませんが肉をつけて食べました。おいしかった。この日本好きの彼が「日本と米国はほぼ真逆。米国とは違うことを楽しんで、不思議だねという態度で臨んだら面白いよ」と素晴らしい助言をくれました。実際、日本は電気のスイッチ、のこぎりの使い方、雑巾の絞り方など何でも逆でしたね。

(聞き手 田北真樹子)

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《略歴》 昭和27(1952)年、米国アイダホ州生まれ、ユタ州育ち。46年、大学在学中に19歳で初来日。55年、大学院を修了して法学博士号、経営学修士号、弁護士資格を取得後、東京の大手国際法律事務所に就職。58年、テレビ番組「世界まるごとHOWマッチ」にレギュラー出演し、一躍人気タレントとなる。近年は企業経営や講演活動、執筆などを行う。近著に「まだGHQの洗脳に縛られている日本人」(PHP研究所)、「素晴らしい国・日本に告ぐ」(青林堂)、「日本の自立」(イースト・プレス)などがある。

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