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米も幻に終わった“重力波”初観測へ 「かぐら」完成、過熱する宇宙研究に弾み

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米も幻に終わった“重力波”初観測へ 「かぐら」完成、過熱する宇宙研究に弾み

公開された巨大重力波望遠鏡「かぐら」の一部=6日午前、岐阜県飛騨市

 遠い宇宙から届く謎の「重力波」の世界初検出を目指す東京大学宇宙線研究所の観測施設「KAGURA」(かぐら)が、岐阜県飛騨市神岡町の地下に完成し、6日、報道関係者に公開された。

 ■100年前に存在予言

 ノーベル物理学賞に決まった梶田隆章・東大宇宙線研究所長が中心となって進めているプロジェクトで、ニュートリノ観測装置装置「スーパーカミオカンデ」と同じ鉱山跡に建設された。最先端の研究で世界をリードする神岡町に、宇宙の謎に迫る新たな装置が加わった。

 重力波は、ブラックホールなどの重い天体が激しく動いたとき、周囲の空間が伸び縮みして波のよう遠くまで伝わる現象。アインシュタインが相対性理論に基づき、100年前に存在を予言したが、直接観測された例はない。

 ■成功ならノーベル賞 

 かぐらは、L字形に2方向に延びた長さ3キロのトンネルに設置。トンネルに沿って取り付けられた真空パイプの内部でレーザー光を発射し、奥の鏡に反射して戻ってくる時間を計測し続ける。この際、重力波によりトンネル内の空気にゆがみ生じるとわずかな差ができ、これを検出するという。わずかな揺れも観測の邪魔となるため、地下200メートルに建設した。2012年に着工、14年3月にトンネルが完成。真空装置や冷却装置などを取り付けた。総工費は155億円。

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