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【埼玉・熊谷6人殺害事件】脈絡なき供述、空腹時の奇声…ナカダ容疑者の取り調べ難航 「もう限界…」と捜査員ら

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【埼玉・熊谷6人殺害事件】
脈絡なき供述、空腹時の奇声…ナカダ容疑者の取り調べ難航 「もう限界…」と捜査員ら

捜査員に囲まれながら車に乗り込み、埼玉県警熊谷署に移送されるナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者(中央)=8日午後1時半、埼玉県深谷市の深谷赤十字病院(菅野真沙美撮影) 捜査員に囲まれながら車に乗り込み、埼玉県警熊谷署に移送されるナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者(中央)=8日午後1時半、埼玉県深谷市の深谷赤十字病院(菅野真沙美撮影)

 田崎さん夫婦方には血で書いた文字のようなものが残されていたが、上から拭き取ったような跡もあり、県警も判読はできなかった。しかし、白石さんの遺体は風呂場の中、加藤さん母娘3人はクローゼットにそれぞれ隠されたような状態で発見されており、証拠隠滅の意図があった可能性はある。転落の直前に十字を切り自らの腕を切りつけたのも、自殺を図ったのか、誤って転落したのか不明だ。

「できる限り厳罰に」

 多くの謎が積み重なる事件だが、県警は着実に物証を積み重ねている。

 被害にあった3軒からはナカダ容疑者の靴に酷似した足跡が採取され、唾液などの遺留物からはナカダ容疑者のものと一致するDNA型が検出された。田崎さん夫婦が刺殺された後で乗り捨てられていた夫婦の車のカギが白石さん方から発見されるなど、3軒の犯行を結ぶ「点と線」は着実に明らかにされつつある。

 意味の分からない供述も、捜査関係者は「専門家によって考え出された方法で質問すれば、記憶が本当に失われているのかそうではないのか確認できる」と話し、さらに「物証だけでもいけるのでは」と自信を見せる。

 とはいえ「現在逮捕されている田崎さん方での殺人以外の2つの殺人で再逮捕。その後は精神鑑定が必要になるだろう。もし再入院中に手術となればさらに時間がかかる」と捜査関係者は起訴に向けて長期戦を覚悟する。

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