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【埼玉・熊谷6人殺害事件】脈絡なき供述、空腹時の奇声…ナカダ容疑者の取り調べ難航 「もう限界…」と捜査員ら

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【埼玉・熊谷6人殺害事件】
脈絡なき供述、空腹時の奇声…ナカダ容疑者の取り調べ難航 「もう限界…」と捜査員ら

捜査員に囲まれながら車に乗り込み、埼玉県警熊谷署に移送されるナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者(中央)=8日午後1時半、埼玉県深谷市の深谷赤十字病院(菅野真沙美撮影) 捜査員に囲まれながら車に乗り込み、埼玉県警熊谷署に移送されるナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者(中央)=8日午後1時半、埼玉県深谷市の深谷赤十字病院(菅野真沙美撮影)

 「主張したいことがあっても言葉が違って難しいから、そうなってしまうのかもしれないが…」と捜査員が漏らすように、取り調べはスペイン語で行われる。県警本部からスペイン語が堪能な捜査員が通訳として参加するが、通常の取り調べの2倍の時間がかかるという。

 取り調べが夜間に及ぶこともあり、夜間の対応を引き受ける民間の事業者がほとんどないため、数少ない捜査員が「体力的にも、精神的にも限界に近い状態」(捜査幹部)で行っている。通訳担当の屈強な捜査員が弱っている姿に、他の捜査員が「もうすぐだから」と慰める場面もあったという。

食事のため? いまだ見えない犯行動機

 ナカダ容疑者がこのまま「事件のことを知らない」と主張し続けた場合、困難が予想されるのが犯行時のナカダ容疑者の心理や動機の解明だ。

 ナカダ容疑者は9月12日、登録していた人材派遣会社の担当者に「背広を着た人間に追われている。会社に行けない」などと話した後、群馬県伊勢崎市の勤務先を無断欠勤した。別の知人にも「誰かに殺される」「追われている」などと話していたことが分かっており、心理的に不安定な状態だった可能性がある。

 最大の謎は動機だ。被害に遭った3軒全てで、金品を奪われた形跡は確認されていない。その代わり、家族以外の何者かが飲食をした形跡が残されている。ナカダ容疑者は食事にありつくために3軒を渡り歩き、遭遇した家人を殺害した可能性がある。

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