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【防衛最前線(44)】護衛艦くらま 観艦式で安倍首相を乗せた旗艦が退役間近で大役を務めたわけは…

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【防衛最前線(44)】
護衛艦くらま 観艦式で安倍首相を乗せた旗艦が退役間近で大役を務めたわけは…

観艦式で旗艦を務めたくらま(海上自衛隊提供) 観艦式で旗艦を務めたくらま(海上自衛隊提供)

 海上自衛隊観艦式が10月18日、神奈川県の相模湾で開かれた。艦艇42隻、航空機37機が参加し、その威容を示した。米国、韓国、オーストラリア、フランス、インドの各国海軍の艦艇も祝賀航行を実施した。訓練展示も行われ、護衛艦や潜水艦、哨戒機、ミサイル艇などがそれぞれの能力をアピールした。

 観閲官として安倍晋三首相が乗り込んだのが、護衛艦「くらま」だ。くらまは就役から30年以上が過ぎた老兵だが、後継の「ひゅうが型」や最新鋭の「いずも型」を差し置いて今回、観閲艦の大役を務めたのにはわけがあった。

 海自によると、観閲艦の条件は大きく2つある。1つはヘリコプターが発着できる能力があること。首相は洋上の観閲艦にヘリから降り立ち、観閲と訓示を終えるとヘリで飛び立つ。そのためヘリの運用能力は必須だ。故障や事故など万が一の際に離脱する危機管理の意味もある。

 2つ目が、艦橋の上層に首相が観閲を行える十分なスペースがあること。ひゅうが型やいずも型はくらまを圧倒するヘリ運用能力を有するが、艦橋上層のスペースが狭く、この条件をクリアできていなかった。敵に発見されにくくするためムダを省いた結果だった。

 海自幹部は「ひゅうがやいずもを観閲艦にするなら甲板に首相が立つ『お立ち台』をつくらなくてはならない。手間もコストもかかる」と語る。また、ひゅうがやいずもはサイズが大きく、風の影響を大きく受けてしまうという側面もあった。

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