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【スクリーン雑記帖】東京国際映画祭の狭量さを「島国根性」と報じた米誌 求められる真の国際化 

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【スクリーン雑記帖】
東京国際映画祭の狭量さを「島国根性」と報じた米誌 求められる真の国際化 

22日、第28回東京国際映画祭のレッドカーペットで1994年の主演作「ベスト・キッド4」のパンフレットにサインをする米女優ヒラリー・スワンク=東京・六本木(ロイター)

 この「insular」という言葉は日本の映画界にもあてはまる。同じアジアの中国や韓国はハリウッドと手を組んで世界配給の娯楽映画を作っている。一部の作品には抗日的な要素も盛り込むという巧妙さだ。一方、日本では若者に受ける学園ラブコメ映画を量産するなど国内でのヒットに躍起だ。最近は「クールジャパン」を合言葉に政府が日本のコンテンツのPRに乗り出しているが、これもどこまで本気なのか眉唾なところがある。

 こんなことがあった。今年5月のカンヌ国際映画祭で、経産省が支援する「ジャパンデイ・プロジェクト」なるものが始動した。日本のコンテンツを世界に発信する計画で、カンヌでは日本映画47本の紹介や講演などを行った。実は映画祭前、公式ホームページにあり得ない誤字を発見した。日本を代表する国際派女優の菊地凛子が全て「菊池」に、さらに米映画「ウルヴァリン:SAMURAI」が「ウルバリン」になっていた。こうしたことが日本側の“本気度”を低め、ひいては信頼を失う。すぐに誤字の訂正を申し入れたところ、全てが直った上に謝辞のメールが送られてきた。映画を愛する者ならば犯さないミスだ。ふと「本当に映画を知っている人たちなの?」と疑問がわいた。案の定、このプロジェクトはカンヌと7月にパリで開かれたジャパン・エキスポで実施されただけで打ち切られてしまった。もちろんプロジェクトには税金も使われている(ちなみに経産省はTIFFも後援している)。

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