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【トレンド日本】「フロリダ」「KSNM」「ウーロン茶」ってどういう意味? ネット造語最前線を探ると…

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【トレンド日本】
「フロリダ」「KSNM」「ウーロン茶」ってどういう意味? ネット造語最前線を探ると…

 こうした言葉の変化を「乱れ」と捉える人は73%。85%だった15年前に比べて減ってはいるものの、大半の人は否定的な見方をしている状況が分かる。

 しかし、新しい言葉の言い回しは、現代に特有のものではない。

 たとえば、旧海軍で使われた有名な隠語に「MMK」という言葉がある。「(女性に)もてて、もてて、困る」という意味だ。現代の若者たちが使う「KSNM」と似通ってはいないだろうか。

 今年8月に亡くなった旧海軍出身の作家、阿川弘之氏のエッセー「海軍こぼれ話」には、「BC」や「KA」などの海軍独特の隠語が登場する。「BC」は「ただ」のこと。漢字で「只」と書かれ、片仮名の「ロハ」と呼ばれることも多いが、日本語の「イ『ロハ』」を英語の「A『BC』」に語順になぞらえた。「奥さん」のことは「カカア」を略して「KA」と呼んだそうだ。

 室町時代までさかのぼれば、「女房言葉」というものもある。上品さに気を使った宮中の女官らに使われた言葉で、語尾に「もじ」を付け、遠回しに表現した。

 ごはんを茶碗(ちゃわん)によそおう「しゃもじ」は、「しゃくし」に「もじ」を付けたものといわれる。空腹の意味である「ひだるし」に「もじ」を付けた「ひもじい」もそう。現代でも多くの言葉が生き残っている。

スラングで高まる帰属感、業界用語はステータス

 現代の若者言葉と旧海軍の隠語、中世の女房言葉…。それぞれに共通するのは“仲間内”で使われるという点だ。暗号のようで、集団の外の人には理解できず、閉ざされた環境の中だけで使うことができる。

 神戸学院大の小矢野哲夫教授(現代日本語文法)は「閉じられた集団の中だけで通じる言葉を使うことで、その集団への仲間意識や帰属感を感じている。アパレルや芸能界など一部の職業関係者の中だけで通じる業界用語なども同じで、その言葉をあえて使うことで、それぞれの世界に身を置くことのステータスを実感することができる」と説明する。

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