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【ローカルプレミアム】宇都宮、浜松、福島のギョーザ戦争に長野・松本市も参戦! 「一本ねぎ」と鶏肉で新境地拓けるか?

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宇都宮、浜松、福島のギョーザ戦争に長野・松本市も参戦! 「一本ねぎ」と鶏肉で新境地拓けるか?

松本の伝統野菜を使って開発された「松本一本ねぎ餃子」。ギョーザ戦争に参戦する

 「信州の伝統野菜」に認定された「松本一本ねぎ」をふんだんに使ったギョーザが、長野県松本市で誕生した。「ネギの甘いやさしい味」が魅力。専業メーカーが開発したもので、同社は地域ブランドを武器に、日本、アジアでの販売拡大に意欲を燃やす。ギョーザのまち・宇都宮市、消費量で宇都宮と骨肉の争いを演じる浜松市、円盤ギョーザの福島市に伝統野菜で挑む。民間が牽引(けんいん)する形で、松本が国内有数のギョーザのまちとして定着する可能性がある。

試食の味は…

長野県庁で行われた試食会。ホットプレートで焼きたてのギョーザが出席した記者たちに配られた。

 半分に切られたギョーザを口に入れた本紙記者の感想は、「がっつりというよりも、松本一本ねぎの甘くてやさしい味がした」。「歯ごたえは普通のギョーザだが、鶏肉がネギの甘みを殺さず、相性がいい。女性向けの味」と好評。ひと味違う味で、差別化という点では、先行するギョーザの町に対抗するには十分な商品力だ。

 松本市を中心に、江戸時代から栽培されてきた松本一本ねぎは、下仁田ネギの仲間で甘みが強いのが特徴。徳川家に由来する故事にちなんだ縁起のいい野菜として、かつては関東、中京方面に出荷されていた。しかし、軟らかくするために途中で植え替えるという手間がかかった栽培工程をとることもあり、生産農家が減少している。

 その松本一本ネギのブランド力に着目したのが松本市の「信栄食品」(神倉藤男社長)だ。同社が開発した冷凍の「松本一本ねぎ餃子(ぎょうざ)」で、神倉社長は「松本の伝統野菜を日本全国、そしてアジアに広げていきたい」と、松本ギョーザの海外展開にも意欲を燃やす。

 同社は、ギョーザに特化したOEM(相手先ブランドでの製造)で業務を拡大してきたが、「松本一本ねぎ餃子」は、地域固有の原料を使った初めての独自ブランド。

 テレビのバラエティー番組で、地元農家の松本一本ねぎを使った自家製ギョーザが紹介されたことをきっかけに、JA松本市ねぎ部会から製品化のアプローチを受け、製品化した。

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