産経ニュース

【満州文化物語(8)】芥川賞作家・清岡卓行と、自死した後輩 戦争で失われた「故郷」への“強い想い”とは… 

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【満州文化物語(8)】
芥川賞作家・清岡卓行と、自死した後輩 戦争で失われた「故郷」への“強い想い”とは… 

芥川賞作家で詩人の清岡卓行 芥川賞作家で詩人の清岡卓行

 こうした中で大連の日本人社会は急速に左傾化してゆく。昭和21年1月にはソ連から認められた唯一の日本人合法組織として「日本人労働組合」が誕生、事実上の日本人会の役割を担う。後の清岡の文章からは大連の激変を面白がっているようにさえ見えた。

 《そのときの大連は、日本人たちにとって、いくつかの民族が交錯する、ある意味でロマンチックな生活の場であった…もし、同胞の生活困窮者への十分な対策などがあったら…二度とは味わえない、面白い体験であると言ってもよかっただろう》(『アカシヤの大連』より)。

 戦前・戦中の大連とは異質で奇妙な文化が生まれつつあった。

=隔週掲載、敬称略

(文化部編集委員 喜多由浩)

次のニュース

満州文化物語のニュース

このニュースの写真

  • 【満州文化物語(1)】ハイグレードな日本人の暮らし…水戸黄門「格さん」一家3代の夢
  • 【満州文化物語(1)】ハイグレードな日本人の暮らし…水戸黄門「格さん」一家3代の夢
  • 【満州文化物語(1)】ハイグレードな日本人の暮らし…水戸黄門「格さん」一家3代の夢

「ニュース」のランキング