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【国を守り隊】白球に代え、「パイロットの夢」追う 防衛大学校硬式野球部唯一の女子部員、笠原千鶴さん(22)

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【国を守り隊】
白球に代え、「パイロットの夢」追う 防衛大学校硬式野球部唯一の女子部員、笠原千鶴さん(22)

防衛大学校硬式野球部唯一の女子部員、笠原千鶴さん(古川有希撮影) 防衛大学校硬式野球部唯一の女子部員、笠原千鶴さん(古川有希撮影)

 防衛大学校(神奈川県横須賀市走水)の硬式野球部唯一の女子部員で、女子野球日本代表メンバーの候補にもなった笠原千鶴(22)さんが今月、約14年間にわたる選手生活に終止符を打つ。時には回り道もし、決して順風満帆ではなかった野球人生だったが、“白球”から得た経験を糧に、幹部候補生として新たなステップを踏み出そうとしている。

14年間の野球人生に感謝

 「何度も『野球をやめよう』と思ったが、そのたびに同期や先輩、後輩に助けられ、『野球ができればいい』という気持ちでここまでこられた」

 今月中旬の神奈川大学リーグ2部の今季最終試合を前に、笠原さんはこう振り返り、14年間にわたる野球との絆に感謝する。

 野球を始めたのは小学校3年生、8歳のとき。家族に野球経験者はいなかったが、1歳上のいとこに影響を受け、小学校のクラブに所属した。小学校高学年になってからは、チーム唯一の女子選手ながら二塁手を任され、野球の魅力に取りつかれていった。

 中学では最初は剣道部に所属した。ただ、「野球から離れる選択肢はない」と、野球部に転部した。成長真っ盛りの男子部員と体格差は広がる一方で、「ほとんど試合には出られなかった。たまに守備固めで出るくらいでした」と振り返る。

 試合への出場機会を求め、高校は生まれ育った新潟市を離れて、女子硬式野球部のある強豪、埼玉栄高校に入学した。慣れない寮生活や、公私にわたる部の細かなルールに度々くじけそうになった。それでも、全国から同じ思いで集まってきた同期と助け合い、乗り越えた。

 レギュラー争いにおいても、2年の秋から控えメンバーに入り、冬頃から捕手として試合に出た。3年の夏では念願の全国制覇を果たし、頂点に立つことの素晴らしさを体感した。「今でも、同期で集まると『あの時の野球が一番楽しかったね』という話になるんです」と、はにかむ。

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