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【日本の議論】JR東日本、電車内の携帯電話「電源オフ」ルール緩和へ ペースメーカーに影響なし

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【日本の議論】
JR東日本、電車内の携帯電話「電源オフ」ルール緩和へ ペースメーカーに影響なし

 17年には総務省も、ガイドラインの内容を踏襲する形で、国として22センチ以上離すことを盛り込んだ指針を定めた。

 しかし、第2世代と呼ばれる携帯電話サービスが終了し、出回っているのが発する電波の弱い第3世代のみとなったほか、医療機器も国際規格で電波に対する耐性を強化することが定められたことを受け、総務省は25年1月に指針を「15センチ以上離す」に緩和した。

 同3月には市場に流通する主なペースメーカー26機種について、総務省が近距離から携帯電話などの電波を当てる実験を実施した結果、「いずれも日常生活を送る上で影響はない」(総務省担当者)とする結論を得たことを明らかにした。

 同省の実験結果を受け、JR西日本と関西の私鉄各社が加盟する関西鉄道協会は26年7月、関東に先駆けて電源オフを「混雑時のみ」とルールを緩和した。

 関東では混雑の度合いが関西より激しく、乗客同士の距離が密接する可能性が高いほか、「ペースメーカー利用者の中には不安に思う人がいる」として規制が続いていたが、実験結果を受けた先月の総務省の指針改訂を受け、各社がルール変更を検討していた。

なぜか、「15センチ以上離す」はそのまま…

 しかし、総務省は指針改訂で「影響が発生するとは限らない」との文言を盛り込み、日常生活を送る上での安全性にいわば“お墨付き”を与えたにもかかわらず、「15センチ以上離す」というくだりは削除せずに据え置いた。

 理由は国際ルールが「15センチ以上」のままになっているためで、鉄道各社もそれらを根拠に、混雑時も含めた規制ルールの完全撤廃に踏み切らなかったとみられる。

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