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【日本の議論】山崎製パン「添加物バッシング」の真相 カビにくいのはなぜ? 臭素酸カリウムは?

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【日本の議論】
山崎製パン「添加物バッシング」の真相 カビにくいのはなぜ? 臭素酸カリウムは?

具材が卵やツナなのに常温で日持ちする「ランチパック」。カビにくく、添加物などをめぐり議論が続いている

 とはいえ、本やネットでの事実誤認の情報は同社にとって頭の痛い問題だ。20年に『ヤマザキ~』が出版されてすぐは、「食べても大丈夫なのか」など心配する声が同社に寄せられた。同社は、これらの質問にていねいに答えるとともに、ホームページに「食の安全・安心への取り組み」のコーナーを設け、パンのカビ発生を抑えるための取り組みを説明してきた。消費者団体などにも担当者が直接出向き、科学的根拠を説明してきた。ちなみに、『新・ヤマザキ~』の出版を受けた消費者からの問い合わせはまだゼロという。

 こうした取り組みが実際に成果があったかは不明だが、名指しの批判本が出版されながらも同社の業績は順調で、本が出た平成20年度に約8千億円だった売上高は今年度にも1兆円に達する見込みという。

 消費者は安全に不安があるものは買わないし、高すぎたりおいしくなかったりするものも買わない。ヤマザキパンの業績が順調なのは、本やネット上にあふれる科学的根拠に乏しい危険情報をうのみにする人が案外少ないことを示している、いい例なのかもしれない。

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