産経ニュース

【満州文化物語(6)】“反日プロパガンダ”に使われる「平頂山事件」の真実 語られぬ抗日ゲリラの撫順炭鉱襲撃

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【満州文化物語(6)】
“反日プロパガンダ”に使われる「平頂山事件」の真実 語られぬ抗日ゲリラの撫順炭鉱襲撃

日本統治時代の撫順炭鉱 日本統治時代の撫順炭鉱

殺戮、放火、破壊…

 濱口光恵(はまぐちみつえ、91)の父、友七郎(ともしちろう、昭和35年、69歳で死去)は楊柏堡事件当時、撫順炭鉱の楊柏堡採炭所にあった診療所の責任者を務めていた(撫順医院看護手)。

 その夜、光恵は「仲秋(ちゅうしゅう)の名月がきれいに出ていた」と記憶している。採炭所内のクラブで厄年を迎えた男たちの“厄払い”の宴席が開かれていた。やがて夜も更け、各戸に流れて2次会を楽しんでいたころに異変は起きた。

 「皆さん、これは実弾の音ではありませんか…。すぐに家に帰ってください」

 友七郎がゲリラの襲撃を知らせる味方の小銃の発砲音に気付く。各戸に張り巡らされた地域暖房のスチームのパイプをガンガンと打ち鳴らす「警報」が慌ただしく続いた。もう間違いない。

 そのとき、銃を携帯していたのは友七郎だけ、ほろ酔い加減の男たちは防戦のため、武器を取りに走り、光恵は母親と一緒に避難所である坑道内へと向かう。

 「『ヤー、ヤー』という大声、襲撃を知らせるのろし…外へ出るとあたりは騒然としていました。私たちは、炭鉱の人の先導で坑道に入り、エレベーターやトロッコを乗り継いで、地下深い安全棟の休憩室まで必死で逃げた。残してきた父のことが心配でなりませんでした」

続きを読む

満州文化物語のニュース

このニュースの写真

  • 【満州文化物語(1)】ハイグレードな日本人の暮らし…水戸黄門「格さん」一家3代の夢
  • 【満州文化物語(1)】ハイグレードな日本人の暮らし…水戸黄門「格さん」一家3代の夢
  • 【満州文化物語(1)】ハイグレードな日本人の暮らし…水戸黄門「格さん」一家3代の夢

「ニュース」のランキング