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【日本の議論】女性誌が「戦争法案」「徴兵制」などレッテル貼りの特集記事を続々掲載 主婦層に「安保法案反対」広まった一因か

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【日本の議論】
女性誌が「戦争法案」「徴兵制」などレッテル貼りの特集記事を続々掲載 主婦層に「安保法案反対」広まった一因か

国会前で行われた安保法案反対デモには多くの女性が参加した=8月30日、東京都千代田区の国会前(早坂洋祐撮影)

 さらに、財政の観点からも徴兵制の導入は無理がある。自衛官1人にかかるコストは年間1000万円以上で、自衛官を増員すればこれとは別に、装備品の費用も積み上がる。厳しい財政事情の中で防衛費だけ膨らませる余裕はどこにもない。

 ◇ ◇ ◇ 

 8月30日に国会周辺で行われた安保法案に反対する大規模なデモにも多くの若い女性がいた。中には小中学生の子供を連れている女性もいた。プラカードを持って声高に政権批判をするのではなく、「デモが終わったら急いで帰って夕飯の支度をする」と屈託なく笑う普通の母親も少なくなかった。

 デモ会場周辺にいた高校1年生の長男がいる神奈川県在住の主婦(48)は「息子に安保法案のことを聞かれたのが興味を持つきっかけになった。集団的自衛権とか法案の中身はよく分からないが、新聞やテレビをみて、将来が不安になった」と話す。

 戦後70年、日本は平和国家として歩み、戦争や内戦、暴動などに巻き込まれることもなく、平穏な暮らしを送ってきた。自分の子供が大人になる頃の日本はどうなっているのか。この平和がこのまま続いてほしいのに-。そう感じている人は多いだろう。

 だが、冷戦構造が崩れ、国際情勢は大きく変わっている。中国が東シナ海、南シナ海で海洋進出を強行し、北朝鮮は核・ミサイル開発を進めている。日本を取り巻く安全保障環境は確実に厳しさを増している。

 平和な暮らしを守るため、こうした現実に目をそらさず、今後日本はどうあるべきか冷静に議論する必要がある。

(政治部 小川真由美)

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