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【経済インサイド】TPP交渉、9月合意は絶望的… 政府高官「もう漂流しているかも知れない」 フロマン氏の「クビ」説も… 

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【経済インサイド】
TPP交渉、9月合意は絶望的… 政府高官「もう漂流しているかも知れない」 フロマン氏の「クビ」説も… 

TPP閣僚会合の閉幕後、共同記者会見する甘利TPP相(左)とフロマン米通商代表=7月31日、米ハワイ州ラハイナ(共同)

 米国はここにきて、次回の閣僚会合開催に慎重姿勢を強めており、日本は「もう少し切迫感を持ってもらいたい」(政府高官)といらだちを募らせている。

 交渉筋はフロマン氏に関して「次が駄目ならクビになるかもしれない」と明かす一方で、「ハワイ会合でも議長国として根回しができていなかった。交渉をまとめる能力がない」と切り捨てる。

合意しても批准困難

 交渉は9月にまとまらなければ、11月中旬にフィリピンで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が大きな節目になるとの見方が強い。10月は交渉参加国内で日米に次ぐ経済規模のカナダで総選挙があり、身動きがとれないためだ。

 11月に合意しても、各国の協定署名は来年に持ち越される。米国では、政府が議会に対し、署名の90日前までに通知しなければならず、合意から署名まで約3カ月は必要となる。署名後も、各国の議会での承認手続きが待っている。

 米国では、議会の審議入りまでに必要な手続きで、さらに2カ月かかるとされる。来年11月の次期大統領選を控え、年明けからは予備選の開始などで党派対立が本格化することが見込まれる。時間が経過するほど、議会が機能不全に陥り、承認を得にくくなるのは確実だ。

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