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【秘録金正日(41)】北朝鮮版「007」に拉致の真意?「映画の世界を再現」する力誇示

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【秘録金正日(41)】
北朝鮮版「007」に拉致の真意?「映画の世界を再現」する力誇示

母の着物を着て新潟市の自宅前で写真に写る横田めぐみさん。この年秋に北朝鮮に拉致された=1977年1月(父、滋さん撮影) 母の着物を着て新潟市の自宅前で写真に写る横田めぐみさん。この年秋に北朝鮮に拉致された=1977年1月(父、滋さん撮影)

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 1970年代後半から80年代初めにかけて北朝鮮によるとされる拉致事件が世界中で頻発した。多くは日本人を含む外国人を協力者に仕立てようとしたり、拉致被害者の身分になりすます「背乗(はいの)り」を狙ったりしたとみられるが、「対南工作の遂行」という目的だけでは説明しきれない事件も少なくない。最たるものが、中学1年だった横田めぐみを拉致した事件だ。

 北朝鮮による拉致は、工作を総指揮した金正日(キム・ジョンイル)のパーソナリティーに迫ることなしには解き明かせない。

 「金正日は、ジェームズ・ボンドの『007』シリーズの映画は漏れなく入手して繰り返し見ていた。彼は工作機関を私物のように動かした。自分の力を誇示するため、現実を映画のように演出しようとしたのではないか」

 在韓米軍の情報部門や米中央情報局(CIA)で約40年間、450人以上の脱北した元高官や工作員らを尋問してきたマイケル・リーは、北朝鮮の工作に影響を与えた正日特有の趣向についてこう分析した。

 「彼は何より、スパイごっこが好きだった」

元米脱走兵のジェンキンス氏が出演

 金正日の映画好きは知られているが、彼が60年代終盤から80年代にかけ、800本以上の映画を「制作」したと北朝鮮の公式メディアが伝えていることはあまり知られていないようだ。

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